ホーム › フォーラム › 恋愛に関するコミュニティ › アセクへの「理解」ってなに?
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すもちゲスト
はじめまして。
当方、アセクシャルの彼女と1年ほど交際している20代前半のストレート男性です。
彼女とはマッチングアプリで知り合い、3ヶ月ほどで私から告白し交際を始めました。交際から半年ほど経ってから、彼女が実はアセクシャルだと打ち明けてきました。
その半年の間、私は手を繋ぐ以上のことはしておりません。彼女とキスやセックスをしたかったので同意を得ようと申し込みましたがなにかと理由をつけて断られ続けていました。アセクシャルという言葉を初めて聞いたのでしばらくは調べるためにネットと関連書籍を読み漁りました。
彼女のことが好きなので、まずは特性を知ろうと思ったのです。
ただ、いろいろな記事を読んでも抽象的な表現で意味がわからない言葉がいくつもあります。
一番わからないのが「理解」です。性嫌悪あり(手を繋ぐ以上がだめ)のアロマンティックアセクシャルの方への「理解」とは具体的に何を指すんでしょうか?
セックスに誘わないことでしょうか?私は性指向の違う彼女と付き合う上で、普通の恋愛を望むことはできないのを理解しています。だから半分は彼女の性指向に歩み寄って、キスもハグもセックス も極端に頻度を減らすとか短時間で済ますとか(年に一回、30分だけにするとか)する覚悟はあります。もちろん、同意が得られなければ別の日に申し込むとか、彼女の意思を尊重します。彼女だから必ず性的接触に同意しなければいけないとは思っていません。
性嫌悪ありのアロマアセクの方にとっての普通は「性的接触も恋愛もない日常」でしょうが、こちらも普通を捨てて歩み寄るので、彼女もアロマアセクとしての普通からロマセクの彼氏に歩み寄って、年に一回30分だけキスもハグもセックス もしてほしいと申し込む、誘うのは「理解」がないことになるのでしょうか?
アセクシャルのコミュニティでストレートの自分がトピ立てするのは筋違いかもしれませんが、当方当事者でないため当事者のご意見を賜りたく質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。翠ゲストはじめまして。
アロマアセクを自認してる女性です。性嫌悪あるアロマアセクの御相手の意志を尊重した上で1年の交際、すもちさんの努力もあってこそだと思います。
想像で恐縮ですが、好きな恋人に対してスキンシップを図る度に確認して、同意を得られない場合は別の手段を考えるのは並大抵の努力ではないと思います。「理解」については正直人によって「理解して欲しいこと」「その言動は理解がない」と思うことが異なるように思いますので、聞にくい部分もあるかと思いますが、お二人の交際の形はご本人に希望を聞かれるのが間違いないように思います。
ただ、同じアロマアセクとしては「普通」を強要されることに難しい気持ちを抱えてしまいます。
アロマアセクの「普通」というのが何か、私もわからないのです。
ですから、アロマアセクの「普通」ではなく、お相手の方が何をどこまで譲れるか、相談されてみてはいかがでしょうか。すもちさんとお相手の方がお互い良い時間を過ごされますように。
すもちゲスト>>翠さん
コメントありがとうございます。
努力を認めてくれるお言葉が何より嬉しかったです。
ロマセクとの感覚のギャップに苦しむ彼女には、私がどれだけ気持ちを押し込めて我慢し、アロマアセクの彼女の感覚のために「恋愛的な感情や愛的な言葉、性行為」を欲しないように努力しているかなんて絶対に言えず、ここで寄り添う言葉をいただけるだけでも仕事中に涙を堪えられませんでした。やはり、結局は彼女本人との対話でしか解決はできないですね。
時間がかかるかもしれませんが、彼女と向き合って、真意を聞かせてもらうことにします。引き続き、ご意見を募集しております。
くまゲストはじめまして。
私はアロマンティック・アセクシャルを自認しております。すもちさんは、彼女の望みは彼女にしか分からないということは重々承知の上で、アロマアセク当事者の考えを広く知ることで彼女との関係をより良いものにしたい、とお考えであると推察しましたので、勝手に当事者としての私について語ります。ご参考になれば幸いです。
私個人としては、当事者を理解したいと思っている人(アライ)がコミュニティで発言することも、当事者やそうでない方の理解を深めることに繋がるという考えなので、気にされなくても良いんではないかなあ、と思っています。
私が当事者として日頃思っているのは、恋愛であれ性的な関係であれ、一対一の関係性に「普通」を持ち出されるとしんどい、ということです。
アロマアセクである私の頭の中に恋愛や性行為がないのは「普通」ですが、私の生きている世界に性や恋愛が溢れているのも「普通」なので、アロマアセクの私であっても、現実の世界で「性的接触や恋愛のない日常」を送ることは不可能です。面倒だから世の中の「普通」に会わせとくか、となることが多々あります。むしろ現状ではそれがアロマアセクの「普通」かもしれません。
でも、目の前の大切な人との一対一の関係においてだけは、それこそ「普通を捨て」て、一から二人だけの関係を築きたいと望みます。
ロマセクの「普通」に合わせる義務はないし、アロマアセクの「普通」に合わせる義務もない。
一人の人間として尊重されたい、大切な人の望みを尊重したい、と思うだけです。
まあそれが難しいんですけどね。そもそも、恋愛や性に関する考え方は人それぞれですよね。ロマセクなら皆誰とでも毎日セックスするわけではないだろうし、好きな行為やしたくない行為があったり、以前はできたけど今は無理、ということもあるかと思います。「ロマセクの普通」というのも存在が怪しいものだと思います。
私の場合は性嫌悪はなく、相手が望むなら性行為は可能です。ただ性欲に波があるので、いつでも大丈夫ではないし、絶対に無理な行為もあります。恋愛や性行為自体に興味がないし、自分の人生にとって必要なことだと思えないので、妥協することは精神的にかなりの負担になります。自分でいることができなくなる、というレベルの負荷がかります。
相手は私に魅力を感じてくれているのに、私はまっっったく興味が持てない、ということを申し訳なく思ったり、自分を責めてしまうかもしれません。性嫌悪がある人にとっては、もっと困難になると想像します。そうでなくても女性は男性からの性的な要求を断りづらい、という社会的な背景があります。
彼女も、はっきりと「したくない」となかなか言えず、何かと理由をつけないと断れなかったのですよね。
性行為をしたいと告げられた際、相手の男性に「断られることは辛いがそれは僕が自分で対処することだし、僕自身を否定したことにはならないから安心してほしい。君を傷つけることの方がずっと辛いから、どうか嫌なら嫌だと言ってほしい、お願いだ」と言われて感動して泣いた、という女性を知っています。ちなみにおそらく性嫌悪のないロマセク女性です。結局断ったそうですけど。お互いを完全に理解するのは不可能です。そもそも恋愛感情や性的欲求がないのに、あることを完全に理解できるわけないし、その逆もまた然り。
だからこそ、二人の関係を続けるために、お互いの意思を確認し続けることが大切なことなのだと思います。
私は、そういう努力や態度のことを「理解」だと解釈しています。くまゲスト先の投稿に補足します。
長すぎて自分でも引いております、すみません。私はかつてパートナーがほしいと思っていた時期があるのですが、色々と難しくて諦めたことがあります。当時は、自分のセクシャリティに名前が付いていることさえ知りませんでした。
今はパートナー願望はありませんが、これが自分の心底からの意思なのか、習い性なのか、区別が付かなくなっています。すもちさんの彼女は、行動力や決断力があり、親密な関係を諦めない意思がある、素敵な方なのだろうと思います。それだけに、自分のセクシャリティを彼氏に伝えるのはとても怖かっただろうと想像します。今も多くの困難を抱えているでしょう。
今の世の中で、へテロセクシャルの男性が、ご自分のセクシャリティについて深く考える機会に恵まれないのはよく分かります。
ヘテロ男性にはセクシャリティに関する困難がないとは思いません。マジョリティばかりがマイノリティに合わせなければならないわけでもありません。過剰に合わせていると次第に自分を責めがちになり、「自分は相手のためにこれだけしているのだから、相手も自分のためにこれくらいはするべき」と、相手を責めるようになってしまうかもしれません。
ロマセクはアロマアセクになれないし、アロマアセクもロマセクにはなれません。今後、腰を据えて話し合いながらお付き合いを続ける中で、お互いの譲れない部分が噛み合わないことがあったとしても、誰も悪くないです。人間なので、自分は自分でいることしかできません。
偉そうに長々と失礼しました。
お二人の幸せを願っています。
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