■アセクシュアルの人が不安になる「孤独死」の未来像
こんにちは!kuroです。
今回のテーマは「孤独死」についてです。
ちょっと暗そうな話題ですね^^;
実は、アセクシュアルの人の多くが将来「孤独死」になるのでは…と不安を抱いています。
当事者の方にお話しを聞いているとよく耳にするワードの1つなのです。
特にアロマンティック・アセクシュアルの方は、その未来像をリアルに想像出来てしまうのではないでしょうか。

他者に恋愛感情・性的欲求を抱かない自分は、生涯独身で独りぼっちで暮らしていくんだ…。
そんな風に不安になってしまう気持ち分かります。
なんて言ってもこの記事を書いている私もアロマンティック・アセクシュアルなのですから。
―しかし、本当にアセクシュアルの人は「孤独死」をする可能性が高いのでしょうか。
確かに「孤独死」というものは、この世に存在していて、実際に起こっている社会問題です。
では孤独死を迎えた人たちは皆、アセクシュアルだったのでしょうか。
…違いますよね?
アセクシュアルだから孤独だったのではありません。
人との繋がりを大切に出来なかったから孤独になったのです。
そこにセクシュアルは関係ありません。
では、孤独死を迎えない為にはどうしたらいいのかを一緒に考えていきましょう。
孤独死って何なの?
孤独とは、どこにも自分の居場所がない(又は、誰からも必要とされていない)という心理によって生まれる感情です。
孤独死とは、そういった感情を抱きながら命を終えることだと私は考えています。
最期を看取ってくれる親族がいないことを孤独死だとは考えていません。
仮に生涯独身であり最期に自分を看取ってくれる親族がいないとしても、大切な友人やそのご家族、趣味の仲間、仲良くしてくれたご近所さん、面倒を診てくれた施設の方(看護師さんや、介護士さん)、そして先立ってしまった大切な故人たち、産まれてから今まで自分が大切にした人たちとの思い出に溢れた最期は、あたたかくて想像しただけで涙が溢れそうになります。
命を終える瞬間に、充実した人生であったと思うことが出来ればいいのではないでしょうか。
看取ってくれる親族の数では、その人の人生がどうであったかは計り知れません。
孤独とは結婚していたからといって感じなくなるものではない。
どんな人でも孤独を感じる瞬間がある。
人間社会を生きていく上で孤独は切り離せないけど、孤独を感じにくい人にはなることができるはず。
まずは、孤独を感じやすいループから抜け出そう。
最期に自分の大切な居場所を思い出せるように。
孤独になりやすい人の特徴
人はひとりでは生きていけません。
これは綺麗事ではなく、単に事実です。
家族、友人、恋人、職場の人など誰かしらと関わって生きています。
それらを大きく3つに分類してみましょう。
3つの繋がりに優劣はありません。
人によって重要度に差があれど、どれも等しく大切な繋がりです。
しかし、孤独死を不安に思う方は③家庭的な繋がりにばかり気を取られてしまいます。
確かに家族を最も重要視する人が多いですよね。
ですが③家庭的な繋がりだけを築いた人が、孤独死とは無縁だと言えるでしょうか。
結婚してるから他に人と関わらなくても大丈夫!何も不安はない!と断言する人は少ないはずです。
仮に家庭的な繋がり(1つの繋がり)だけで満足しているとしたら、このタイプが最も孤独から抜け出せない可能性が高いです。
何故なら今の関係が必ず永久に続くことはあり得ないからです。
不慮の事故でパートナーを失うことも、関係がうまくいかず離婚することもあります。
そういういった時に、社会的にも生活的にも人との繋がりを築いていない場合どうなるでしょうか。
自分だけが取り残されたような孤独感に苛まれることは想像に容易いことです。
このことからもセクシュアルが故に孤独になるのではないことが分かります。
1つの場所に執着し自分の居場所を分散させることが出来ない人が孤独になりやすいのではないでしょうか。
孤独から脱却するためには
残念ながら完全に孤独感から脱却する方法はありません。
私たちは世界で唯一無二の存在であり、その人それぞれに個性があるからです。
元々人と違っていて当たり前なのです。
そのことを受け入れた上で、社会的・生活的・家庭的な繋がりをバランス良く築くことができれば恐怖に感じる程の孤独感からは脱却できるでしょう。
できれば社会的・生活的・家庭的な繋がり全てを築くことが望ましいですが、どれか1つに固執しなければ3つ全てを網羅しなくても良いです。
逆に全て完璧に人間関係を築こうとすると疲れてしまい余計に孤独を感じやすくなってしまいます。
人との繋がりを築く上で大切なことがあります。
このことを意識してみましょう。
これから人との繋がりを作る人は、まずは人と関わろうとしなければ、大切に思える人とも巡り合えません。
しかし、新しい関係を構築していくことは、とても時間と労力がいることです。
正直に言って疲れます。
そういう時は、無理せずに休みましょう。
無理をして築いた人間関係は、長続きしないからです。
休みながら、ゆっくりと自分のペースで大丈夫です。人生100年時代。まだまだ長いです。
また、人間の脳は、とても怠け者なので楽をしようとする性質があります。
よって今いる人との関係を惰性で引き延ばしたり、無理して続けようとすることがあります。
この場合も、無理をして関係を続けるのはやめましょう。
繋がりを結ぶ人は、ずっと同じ人でなくても良いのです。
時代・環境・趣味嗜好などの様々な変化が、歳を重ねる度に起こります。
その都度、一緒にいたいと思える人ができたり・変わったりするのは自然なことです。
大事なことは、自分の個性を否定せずに、広い視野で人と関わり続けることです。
時には立ち止まり休むことも必要。
そして、また歩き出せる人の傍には必ず大切に思える人がいるはずです。
【最後に】何故アセクシュアルの人は孤独を感じるのか
そもそもどうしてアセクシュアルの人は、人よりも孤独を感じているのか。
それはアセクシュアルの方の人口が少ないことが起因しています。
世界人口の1%の方がアセクシュアルだと言われている世の中で、同じアセクシュアルの方と自然と出会う機会は滅多にありません。
・自分だけが人と違う
・悩みを打ち明けられる場所がない
・同じセクシュアルの人がいない
周囲は当たり前のように恋に落ちて、結婚していく中で自分だけが取り残されいく感覚に陥ります。
そんな時に周囲に相談できる人もいなければ、それは孤独を強く感じてしまうのも仕方がありません。
そんな不安や孤独と戦っている人は是非、私たちが開催しているオンライン交流会へ参加してみてほしい。
周囲が恋バナをするとの同じように、自然と今まで言えなかった悩みを話すことができる。
誰も恋愛に興味ないことも・性的欲求がないことも否定しない。
理解してくれる当事者と、アライの方しかここにはいません。
セクシュアルに関する悩みを相談してもいいし、好きな音楽や、食べ物の話しをしたっていい。
交流会の後に、参加者同士で繋がって個人的に関係を築くこともできる。
私たちとも・参加者同士でも、人との繋がりを築いてみてほしい。
コロナ禍の中、人と会い難いことで余計に孤独を感じやすい今だからこそ「オンライン」は強いです。
パソコンやスマートフォンがあれば直ぐに顔を合わせて対話することができる。
この記事を書いている私だって孤独を常に感じている人間です。
だからこそ、こうして交流会を開催して積極的に皆と関わろうとしています。
それが楽しいし、嬉しいです。
コロナが落ち着いたらオンラインではなく、オフラインでの交流も企画しています。
定期的に開催し、実際にお会いして、みんなで好きなことに取り組む。
内容は何だっていいです。
わいわいとキャンプをしたり、トーナメント制でゲーム大会を開いたり、しっとり読書会を開いたり…
本当に色々なことを今後、開催していく予定です。
そんな中で私も皆様と交流を深めて、人との繋がりを作っていきたいのです。
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